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「駅馬車」をやっと見た

ぼくの尊敬する映画評論家の双葉十三郎氏(1910~2009)が「外国映画ぼくの500本」(文春新書)で絶賛している「駅馬車」をやっと見ることができた。
見ようと思えばレンタルショップで借りればいつでも見れたのだが、ぼくがこれまで見なかったのはインディアン(アパッチ族のジェロニモ)が駅馬車などを襲うはずがないと思っていたからだ。果たして映画を見た後にウイキペディアで「ジェロニモ」について調べてみると家族を白人(メキシコ人)に虐殺されたのはジェロニモの方で、彼はその後不当な白人に抵抗しただけだ。白人は自分がやったインディアンへの残虐行為をあたかもインディアンが白人に対して行ったかのように宣伝してきたがそれが真逆であったことは近年明らかにされている。ぼくも高校生の時に見た映画「ソルジャー・ブルー」で薄々感じていたし、その後読んだ「アメリカ・インディアン悲史」(藤永茂・朝日選書)で確信した。
「駅馬車」がアメリカで公開されたのは1939年(日本公開は1940年)だから、その当時は野蛮で獰猛なアパッチ族のジェロニモが駅馬車を襲っても当たり前だという意識がアメリカ人にも若き双葉十三郎氏にもあったのだろう。しかしだ。双葉氏のようなインテリが戦後になっても白人とインディアンの関係を知らないはずがないし、まして「ソルジャー・ブルー」を見たなら「駅馬車」のそういうおかしな点に気づかないはずがないのだが、最後まで映画の最高傑作のひとつとして挙げているのには失望を禁じ得ない。
「駅馬車」は「映画」(エンーターテインメント)としては確かにとしてよくできている(冒険=インディアンとの戦いあり、決闘あり、恋あり、友情あり)とはぼくも思うが、だからといって全くデタラメの話を作ってインディアン(アパッチ族、ジェロニモ)の名誉を汚し、偏見を助長していいものでは断じてないと思うのだ。
結果的に双葉十三郎氏批判になってしまった。

駅馬車



ソルジャー・ブルー




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