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勇気と希望を与えてくれる本2冊

今年も四分の一が過ぎましたが、世の中暗いニュースが続き、つい滅入ってしまいそうになります。
そんな中、最近読んだ2冊の本はわれわれ日本人に勇気と希望を与えてくれるものでしたので、紹介します。

■里山資本主義-日本経済は「安心の原理」で動く(藻谷浩介 NHK広島取材班:角川書店)                  
この本は最初に知った時にタイトルに引かれたのですが、帯の「東大生が最も読んでいる本」という宣伝文句が嫌いで実際に手に取ったのは初版(2013年7月10日)から1年半近く経った昨年末でした。                         
それはともかく、「人口減少」「少子高齢化」「限界集落」「地方消滅」といったマスコミの煽る悲観的なスローガンを打ち破る可能性を秘めた画期的な本です。テーマは主に林業の再生ですが興味深かったのは岡山県真庭市での「バイオマス発電」の実例と林業先進国のオーストリアの実例でした。特に一人当たりのGDPでは日本よりもオーストリアの方が上、というのはびっくりしましたが、その理由は本書を読めば納得します。さらに特筆すべきはオーストリアは憲法に「脱原発」をうたっており原発が1基もないということです。また岡山県真庭市での取り組みは高知県でも実施されることになっており、このムーブメントが全国に広がることが期待されます。
里山資本主義  日本経済は「安心の原理」で動く (角川oneテーマ21)里山資本主義 日本経済は「安心の原理」で動く (角川oneテーマ21)
(2013/07/10)
藻谷 浩介、NHK広島取材班 他

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もう1冊は

■日本はなぜ、「基地」と「原発」を止められないか(矢部宏治:集英社)                                
この本はなぜ我が国に「日本国憲法」という立派な(?)最上位法があるのにちっとも機能していないのはなぜか、という謎に迫った本でスリリングなミステリーのように引き込まれます。特に米軍「基地」にほとんど知識も感心も薄かったぼくにとっては非常に有益な本でした。(タイトルに「原発」もありますが、こちらの方はあまり内容が深くないのが残念)
ネタばれになってしまいますが、結論を言うと、日本に駐留する米軍と霞ヶ関の高級官僚からなる「日米合同委員会」なるものが日本の政策の大枠を決定し、しかもその決定事項が「日本国憲法」の上位に位置するという普通の日本国民にはショッキングな内容です。ではなぜ「日米合同委員会」の決定事項が「日本国憲法」よりも上位なのか。本書では「米軍駐留」が違憲かどうか争われた「砂川裁判」で1959年に当時の最高裁判所長官の田中耕太郎が書いた判決(高度な政治的な問題については、最高裁は憲法判断をしないでよい=統治行為論)によって法的に確定したと主張しています。ぼくも「横田幕府=横田基地」が日本を統治しているという話は前から聞いていましたが、具体的な話としては初めて知り、深く納得しました。ぼく自身、大学は法学部で「砂川裁判」も学習したことを覚えていますが、その判決の重要性については本書で改めて認識した次第です。  僕は「陰謀論」(「陰謀暴露論」とか「真実暴露論」という言い方もある)も好きで良く読んでいますが、本書は「陰謀論」にアレルギーを持つ人にも十分説得性のある本だと思います。ただ「陰謀論」好きのぼくにしては少し物足りなさもあります。それは著者が世界がまだ国と国の力関係で成立しているという前提のもとで議論しており、超国家権力(新世界秩序=ニューワールドオーダーを目指す超エリート集団、いわゆるイルミナティ)の存在について理解していないか、理解していても言及していないことです。そのあたりのことはまた別の機会に。
日本はなぜ、「基地」と「原発」を止められないのか日本はなぜ、「基地」と「原発」を止められないのか
(2014/10/24)
矢部 宏治

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Author:YUKI
■性別:男
■年齢:後期中年
■趣味:ネット、ゴルフ、マンガ、映画、読書、外国語
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